こんな本読みました
この物語を読み終わった後、あまりの展開、あまりの切なさ、あまりの愛おしさに涙がにじんできて困った。 小説を読んで泣いてしまうなんて、本当に久しぶりだった。 物語をおおよそ読み進めたころ、「あ、これは!」と驚きの結末に気づき、その瞬間、今まで…
宇野千代の本をはじめて読んだ。 まだ、読み終わっていないのに、書きたくなってしまった。 とにかく、文章が生きている。 彼女の文章に、文章読本にあるようなルールはない。 ですます調とである調の混在。文章の調子も途中でよく変わる。 そんなことはどう…
「1リットルの涙」は、14歳で脊髄小脳変性症という進行性の病に侵された木藤亜也さんが、14歳から20歳までにつづった日記を本にしたものである。 人が何かを「頑張れる」のは、その頑張りの先にほんのわずかにでも希望の光があるからであって、頑張ること…
まずはトップページからお入りください 人の心の機微に、これほどまでに適格な言葉を与え、そこにある人間の哀しみや宿命、どうしようもなさを具体的にあぶりだすことができる作家は他にいるだろうか。 この作品は沼田まほかるの処女作であると、読後の解説…
まずはトップページからお入りください ありふれた、幸せな家族に次々と起こる不幸。 父の病気、予期していた父の死に先立って訪れた母の交通事故死、「僕」の彼女の失踪。 悲しみと失意の中、「僕」は父の部屋で偶然、何者かによって書かれたノートを見つけ…
まずはトップページからお入りください この物語は、誰がこうしたからこうなって、その結果何が起こって、だから結果こうなったというように、理路整然とあらすじを説明できるような物語ではない。 え、なんで?で、どうなっちゃうの?この部分はいったい何…