行動することが生きることである 宇野千代
宇野千代の本をはじめて読んだ。
まだ、読み終わっていないのに、書きたくなってしまった。
とにかく、文章が生きている。
彼女の文章に、文章読本にあるようなルールはない。
ですます調とである調の混在。文章の調子も途中でよく変わる。
そんなことはどうでもいいと思えるほど、彼女の文章は間違いなく彼女自身だし、なんというか、生身の彼女よりも、彼女そのものなのではないかと思う。
「頭で考えるだけのことは、何もしないのと同じこと。手を動かすことによって考えるのである」
この一文は衝撃だった。
私は今まで、頭で考えたことを具体的に表現するために文章があるものだと思っていた。つまり文章を書くということは、自分自身が考えたことを形にする手段であって、まずなにより「考えたこと」ありき、だと思っていた。
「手を動かすことによって考えるのである」
今こうして手を動かしていると確かに、考えるが早いか書くが早いか、書くというこの行為自体が「考える」という現象を引き起こしている、という実感がある。
それは今まで曲がりなりにも文章を書いてきた中で感じていることではあったけれど、こうまではっきりとした言葉で自覚したことはなかった。
この言葉は私にトンデモない勇気を与えた。
とにかく、書きさえすればいい。
考えてないで、手を動かせばいい。
そうすれば頭が動いて、ただぼんやりと思考することでは動かせなかった脳の一部が動いて、私は書くという行為をきちんと行うことができる。
まだこの本を読み切ってはいないけど、彼女の底知れないスゴさにとにかく驚いている。
1リットルの涙 木藤亜也
「1リットルの涙」は、14歳で脊髄小脳変性症という進行性の病に侵された木藤亜也さんが、14歳から20歳までにつづった日記を本にしたものである。
人が何かを「頑張れる」のは、その頑張りの先にほんのわずかにでも希望の光があるからであって、頑張ることが美徳だから頑張る、という動機の頑張りは続かないことを、ある程度の人生経験を積めば誰しもが知るところではないか。
亜也さんは、頑張ることの先に希望を見つけ、その希望は病気によって叶わず、それでも日々の中に小さな喜びや嬉しさを感じ、そのことがまた次の頑張りにつながる。
彼女の頑張りは、私たちに、ときに無意味なはずだった「頑張ること」がもつ、命の輝きを見せてくれたように思う。
今のこの時、この一日は、未来の何か・・・。例えば仕事の成就や成功、成長につながっているように見えて、この瞬間は結局、この瞬間そのものでしかないのではないか。今日がやがて思い出になり、記憶になり、ついには思い出すこともなくなるように、今ここで起こっている出来事はこの瞬間にしか抱きとめることができない。
だから今を大切にと人はいうのだと思う。
読みながら、そんなことを改めて考えさせられた。
聡明で感性の豊かな彼女の書く言葉は、どんなに巧いといわれる文章より、心に響いてくる。彼女の本はこれからもずっと読む人の命に何等かの影響を与えていく。そういう意味でも、彼女はこれからもずっと生き続けるのだと思う。
中高年の再就職 履歴書の書き方
まず「読ませ」なければ意味がない!採用担当者をひきつける履歴書の書き方
中高年の転職は「履歴書」よりも「職務履歴書」
ここは!と思う応募企業を見つけ出し、いざ転職戦線に挑むにあたって、まず突破しなければならない関門は「書類審査」です。なかでも中高年にとって「職務履歴書」の重要度は、履歴書をはるかに超えています。
新卒の若者にとっては学歴が就職の成否を大きく左右しますが、中高年にとってはそのキャリアやスキルが、採用の判断材料になるからです。
良い印象を与える「職務履歴書」とは
・見やすい、読みやすい職務履歴書をつくる
では、どのような職務履歴書がよいのでしょうか。
まず、職務履歴書を作成するにあたって忘れてはならないのが、「読んでもらえるものを書く」ということです。読んでもらえる?そんなことあたりまえじゃないの?と思った方は考え方が甘いといえます。
応募先の企業に書類を送るのは、あなただけではありません。人気のある企業には数十、ときには100を超える応募書類が届きます。書類審査の担当者が、その応募書類のひとつひとつにきちんと目を通しているでしょうか。実際、これはだめだ、という職務履歴書は、一瞬でふるい落とされてしまいます。
まず、ぱっと目にしたときに、読みやすい、わかりやすいと思ってもらえる書類を作らなければなりません。
・読みやすい「職務履歴書」とは
では、どのような職務履歴書が「読みやすい」のでしょうか。中高年の方がついやってしまいがちなのが、「なんでもかんでも文章で書く」というもの。
◯◯で何々を担当し、そこでは◯◯のアドバイスをし、◯◯に貢献しました。といったような、すべてを読まなければわからない職務履歴書では、担当者もこの人には実際何ができるのか、ということを把握しにくく、読むことすら億劫です。
履歴書に見出しをつける、最もアピールしたい部分をわかりやすく大きく書く、などの「読みやすさ、わかりやすさ」が必要です。
・多すぎず、少なすぎず、的確に
職務履歴書は、A4サイズで2枚、が適当だといわれています。それ以上の枚数を送っても担当者に嫌がられ、またスカスカでただ職歴を羅列しただけのものでは、あなたの魅力は理解してもらえません。
「面接の時に説明すればよいから」と考える人がいますが、このような職務履歴書では面接にたどりつくことすら難しくなります。
生命保険 ライフステージ別の保障
こちらの記事は、たとえば独身の女性と既婚の女性では必要な保障の内容が違うということをお伝えし、閲覧者の方に、より本人に合った保障の考え方を提案したものです。
こちらでは一部ご紹介します。
(地域情報サイトに掲載・サイト運営者はファイナンシャルプランナーの会社でした)
リード
今、あなたは何という名前の保険に入っていますか?
そしてその保険には、どのような保障が、どのくらいついていますか?
もしかしたら、その質問にはっきりと答えられる人は少ないのかもしれません。
もし答えられたとしても、なぜその保険に入り、その保障は何のためにつけたのか、実のところはっきりとしない、という人も多いようです。
あなたはセールスレディに勧められて入った保険に、内容を確認しないまま、今でも保険料を払い続けていませんか?
女性のライフスタイルは、年月とともに大きく変化します。
その変化に伴って発生するリスクに備えるのが、保険のもつ本来の役割です。
自分のため、そして家族のために、無駄のない、適切な保障を備えておきましょう。
このページでは、それぞれのライフステージで必要な保障について考えていきます!
<独身 一人暮らしの女性>
人はなぜ保険に加入するのか、という基本をもう一度考えてみましょう。
人は「万が一何かが起こった時」、自分の生活を守るため、もしくは家族の生活を守るために保険に入りますよね。
人生に起こりうるリスクに備えて、自分、そして家族の安心をお金で買うのです。
では、独身で、生活のすべてを自分の収入でまかなっている女性にとてのリスクはどこにあるのでしょうか。
それはやはり、病気やけがなどによって多額の出費が発生すること、にあります。
独身である今、あなたが死亡することによって家族が経済的に困ることは、一般的にはありません。
しかし、もし万が一あなたが病気やけがをした場合、思わぬ出費があなたの自立した生活を脅かすことになりかねません。
そんなあなたにとって、今最も必要なものは、病気やけがに対する備えです。
病気やけがには一般的に「医療保険」で備えることになります。
~中略~
<既婚、子どもの出産予定あり>
まだ子どもはいないけれど、これから子どもを産みたいと考えている人はまず、予定している出産のリスクに備えることをおすすめします。
今、生命保険会社では、女性のための医療保険が販売されています。
これは、特約をつけることによって、一般の医療保険の保障に、女性特有の病気に対する保障を上乗せすることができる商品です。
具体的には、すべてのガンと女性特有の病気(保険会社によって保障の範囲が違います)、帝王切開などの出産トラブルに対して上乗せ給付が行われます。
ただし、妊娠28週から産後一か月の期間は保険の加入を断る保険会社がありますし、たとえ妊娠中に加入できる場合であっても、その妊娠で起こった子宮のトラブルは通常、加入から一年の間、保障対象から外されてしまいます。
~中略~
<シングルマザー>
まず、死亡保障は、家計を支えるあなたの不在によっておこるあらゆるリスクを想定して備えていかなければなりません。
子どもたちの生活費、学費、ローンの返済、保育の有無など、あなたに万が一のことがあった時に子どもたちがそれらのお金に困ることのないよう、十分に備えておきましょう。
また、死亡保険金の受け取り方にもいくつかの種類があることをご存知でしょうか。
保険金のすべてを一括で受け取る形が一般的に良く知られていますが、保険の中には、保険金を月々で受け取ることのできる「収入保障保険」というものがあります。
たとえば、あなたの家族は一括で大きな保険金を受け取った時、そのお金を上手に使うことができるでしょうか。
収入保障保険では保険金が毎月、お給料のように支払われ、まとまったお金が必要な時にも一時金の受け取りを請求することができますので、残された家族のお金の使い方が心配な方におすすめすることができ、保険料も定期保険より安くなります。
~中略~
九月が永遠に続けば 沼田まほかる
人の心の機微に、これほどまでに適格な言葉を与え、そこにある人間の哀しみや宿命、どうしようもなさを具体的にあぶりだすことができる作家は他にいるだろうか。
この作品は沼田まほかるの処女作であると、読後の解説の中で知った。
物語は、佐知子と愛人の、情事の余韻から始まる。
精神科医である佐知子の夫は、凄惨な事件で精神を壊した女の元へと去った。
夫に想いを残したまま一人で息子を育てる佐知子に訪れた情事、そんな中で突然失踪した息子。
手探りで闇を這う中、彼女を取り巻く人たちの、想像を超えた関係性が静かに露呈していく。
この小説は私たちに物語の驚きの顛末を読ませ、同時に人間そのもののやりきれない姿を感じさせる、とても面白いものだった。
舞浜ユーラシア (プレオープン取材)
こちらは、舞浜ユーラシアのプレオープン取材記事です。地域情報サイトに掲載しました。
3F 「Asian・Harb」(エステ)
あの美しい南の島、バリの癒しを味わいたいあなたにおすすめなのは、ここ「Asian・Harb」。
バリニーズ・オイルというものをご存知でしょうか。
このオイルはアジア特有のスパイスや花から抽出した精油をブレンドしたオイル。インドネシアではこのオイルをごく日常のなかでマッサージに使っているといいます。
毎日が癒しの日々ですね・・・。
ここでは、施術者がお客様とのカウンセリングで、数ある中からあなたに合ったオイルを選択。メニューも、デトックス、シェイプ、フェイス、など豊富で、あなたの目的に合わせて選べます。
その中でも特におすすめなのが、「クリームバス」という頭皮マッサージ。
頭皮の疲れ(ってあるんです)をマッサージでとりのぞくと、リンパや血液の流れが良くなり、頭痛や目の疲れ、抜け毛など髪のトラブルも解消するそう。
60分コースを選ぶと、さらに肩や腕、首もマッサージしてもらえ、もう想像するだけで気持ち良さそう~ですね。
このお店はスパを利用しなくても気軽に利用でき、シャワーを浴びて気持ちよく帰れます。
3F 「Padoma」(タイ式マッサージ)
ここはタイ式のマッサージやインドの足圧、チベットのヘッドマッサージなど、世界のもみほぐしを受けることができるヒーリングサロン「Padoma」
薄暗い、エキゾチックな店内に入ると、もうそれだけで心が落ち着きます。
ここで行われるタイ式マッサージは2500年も前に生まれたもので、今注目され、多くの人が実践しているあのヨガの流れを汲んでいるそう。
簡単にいうと二人でやるヨガ、といったもので、自分があれこれ動かなくとも、マッサージ師が私たちをヨガの世界へ連れて行ってくれます・・・!
というわけで、私も体験してみました。
運動不足の私はうつぶせに寝かされ、まずは背中をもみほぐし・・・。気持ちいい~!
お次は背中のラインとおしりを踏みつけにされ、またまた気持ちいい~!
最後に、あおむけになると、足を高々と挙げられ、足のスジがのびてほんとに気持ちい~!という感じでした。
ゆっくり、ゆったりとした動きでほぐされる至福。
ぜひ味わってみてください!
4F 「SPA Repose EURASIA」
4Fのスパでゆったり疲れを癒した後、そのままの姿で入っていけるエステがここ、ヨーロピアン高級エステ「SPA Repose EURASIA」。
疲れたボディーに施されるアロマボディートリートメント、アンチエイジング効果のあるフェイシャルなど、豊富なメニューであなたをセレブの世界へ導きます・・・。
中でも注目は、無重力感覚が味わえる「ウォーターベッド」。
ベッドに横たわると、少しずつ、少しずつ体が沈んでいき、まるで羊水の中にいたあのころに戻っていきます。
ベッドの横では、幻想的な光が赤、オレンジ、黄色、緑、青・・・と色を変えながらあなたを包み、これはもう他ではなかなか味わえない癒しです。
色は目をつぶっていても肌から入るといわれ、色ごとに活性や沈静の効果があるそうです。
日本で初の導入となるこのフランス産の高級ウォーターベッド。
究極のリラクゼーションをどうぞ!
とここまでは女性向けのご紹介でしたが、男性にもおすすめなのが、アフュージョンシャワー。
うつ伏せになると上から勢いよくシャワーが出てきて爽快!
このシャワーの圧力が程よく神経を刺激し、リラックス。
シャワーの後はフルーツスクラブのあかすりマッサージで筋肉の疲れをほぐします。
トータルで1時間。疲れのたまったあなたにおすすめです。
ユリゴコロ 沼田まほかる
ありふれた、幸せな家族に次々と起こる不幸。
父の病気、予期していた父の死に先立って訪れた母の交通事故死、「僕」の彼女の失踪。
悲しみと失意の中、「僕」は父の部屋で偶然、何者かによって書かれたノートを見つける・・・。
そのノートに書かれていた衝撃の内容を読み進める間中、恐怖と好奇心で胸がドキドキと高鳴り、途中でやめることができなかった。
その引きずりこまれるような面白さは物語の最後まで続き、結末も読者を裏切らない驚きの展開だ。
特に、ノートに書かれた手記の奇妙な、でも魅力ある文章表現に心から驚いた。
沼田まほかるの作品は「猫鳴り」で初めて読み、その深さと面白さを知っていたので、今回も期待して読んだが、その期待以上の作品だった。